【まとめ】情報セキュリティスペシャリスト廃止→情報処理安全確保支援士なにが変わったのか

情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験の、平成29年度春期試験の受付がはじまりました。

この平成29年度試験より、これまでの「情報セキュリティスペシャリスト」が廃止され、新たな国家資格「情報処理安全確保支援士」が開始されます。

スポンサーサイト

なにが変わったのか

大きく変わったのは、「登録」と「講習」です。

情報処理安全確保支援士試験の合格者は、国家資格「情報処理安全確保支援士」に登録する資格を得ることができます。

で、情報処理安全確保支援士に登録すると定期定期に講習を受け、最新のセキュリティ知識を学んでいく必要があります。情報処理安全確保支援士に登録したにも関わらず、講習を未受講だった場合は、登録からの除名、名称の使用停止処分を受けることになります。

講習は、情報処理安全確保支援士への登録日を起点として、オンライン講習を毎年1回、集合講習は3年に1回受けることが義務付けられます。

また、試験に合格しても「情報処理安全確保支援士」に登録しなくてもOKです。ただし「情報処理安全確保支援士」を名乗ることはできません。

国家資格「情報処理安全確保支援士」

国家資格「情報処理安全確保支援士」 講習のご案内 IPA

学習範囲は変わるの?

IPAのサイトに

情報処理安全確保支援士試験の出題内容・範囲は、これまでの情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)と変わりません。

とあるので、これまでどおり情報セキュリティスペシャリストの試験対策で大丈夫でしょう。

また出題形式、主題数も変わりなさそうです。

情報処理安全確保支援士試験(SC) IPA

情報セキュリティスペシャリスト合格者はどうなる

情報セキュリティスペシャリスト試験またはテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験に合格しているなら、既に「情報処理安全確保支援士」に登録する資格を持っています。ただし、制度開始から2年間に限り情報処理安全確保支援士試験に合格したものとみなされ、登録申請が可能です。2018年8月19日が申請締切となるので注意が必要です。

詳しくは
国家資格「情報処理安全確保支援士」 IPA

まとめ

今後は、情報処理安全確保支援士試験に合格したあと「情報処理安全確保支援士」の名称を使用するためには、登録が必要になり、さらに登録者は定期的な講習が義務付けされます。

登録、講習ともに結構な金額がかかるので、個人としてセキュリティ知識に興味があって受験した人には辛いですね。

しかし登録、講習を受けることで、国が認定したセキュリティのプロを名乗ることができます。会社での立場もしくは個人で事業を行なっていくうえでプラスに働くのは間違いないでしょう。

その他質問

その他、気になる質問事項をまとめてみた。

Q.経過措置対象者の場合、登録が取り消されたあとに再登録は可能でしょうか?

A.経過措置対象者の場合、登録申請できるのは2年間です。登録が取り消された場合は、その後2年間登録ができませんので、再 登録するためには、新たに支援士試験に合格することが必要となります。

Q.登録するためには、費用はいくらかかりますか?

A.登録のためには、登録免許税(9,000円)と登録手数料(10,700円)の納付が必要となります。登録免許税(9,000円)は、 郵便局等で「収入印紙」を購入し、登録申請書に貼付してください。また、登録手数料(10,700円)については、IPAの指定する 銀行口座にお振込みいただき、その証明書類を登録申請書に貼り付けする方法で納付することになっています。

Q.講習を受講するためには、費用はいくらかかりますか?

A.オンライン講習はA、B、C各コース2万円、集合講習は8万円です。詳しくは、講習のご案内をご覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする